株というと敷居が高い印象がありますが、上手く利用する事で家計にやさしいメリットが生まれることがあります。
そのひとつが株主優待制度です。
百万単位で株を購入するようなゆとりが家計にない場合でも、数万円で購入できる株主優待銘柄を保有することでこの制度を利用する事が可能となります。
投資には興味がない、リスクの高い投資は嫌だという人でも、株主優待のメリットを知ることで、利用してみたいと感じるかもしれません。

株主優待とはどういうもの?

そもそも株主優待とはいったいどういうものなのでしょうか。株主は株を購入することで企業を支えています。
そして企業側が株主に対して感謝の気持ちを込めていろいろな報いを行います。
代表的なものは配当金を配るということです。企業に利益が生じた場合、株主に対して配当金が支払われます。
そして配当金に上乗せして優待特典を配る企業もあるのです。

優待内容については多くが自社の割引券や商品券、時には現物で配られることとなります。
お店でもらえるポイントカードはポイントを貯めることで消費者に有利なサービスが受けられるようになります。
優待特典もポイントカードと同様に、特典を利用してもらうことで企業側にもメリットが生まれるものとなっているのです。

配当金に優待特典を上乗せしているということで配当金額は減額となりますが、この優待サービスは企業側・株主側両方にメリットがある制度なのです。
企業側としては配当金という現金のみの支払いにしてしまうと、その現金の使い道は自社とは全く関係がない使い道をされることもあるでしょう。
しかし優待特典といった割引券や商品券といったものを配ることで、その券を使って自社の店やサービスを利用してくれる、差額が発生しているときは現金の支払いが生じるといった利益が期待できるのです。

株主側も優待券があればお店やサービスをお得に利用しやすいというメリットが生まれます。
また税金を支払う場合も配当金は配当所得で計算されますが、優待特典は雑所得といった扱いになり年間20万円以下であれば税金がかかることはありません。

資産を管理するのに株式投資をする人も多いですが、ちょっとした楽しみを目的にする場合には株主優待がおすすめです。

株主優待のおすすめ銘柄と優待の種類

飲食系

人気のある銘柄としてはトマトジュースでおなじみのカゴメでしょうか。
カゴメは6月と12月の年2回優待を受け取ることが出来ます。
こちらの企業は現物が配られるのが特徴で、カゴメが販売している様々な商品の詰め合わせが送られてきます。
メジャーなトマトケチャップやソースから、購入したことがないようなカゴメ製品を試してみることができる楽しみが魅力です。
ハウス食品なども詰め合わせが送られてくる人気企業で、食品メーカーではこういった現物で配られる優待がよくみられるのでおすすめです。

一方で商品券や割引券が送られてくる企業もあります。
有名なところでは牛丼でおなじみの吉野家は年2回の優待時には吉野家の飲食券が送られてきます。
吉野家の優待の便利なところは、もちろん飲食券を店舗で利用する事も可能ですが、通信販売の商品と引き換えができるというところです。
また吉野家だけでなく、グループ店などでも利用可能なところがおすすめといえるでしょう。

航空券

旅行好きや飛行機をよく利用する人にとって人気が高いのは日本航空の株主優待です。
なんと国内線50%割引といった優待券がもらえるという特典があります。
年2回配当がありますから、これを待って旅行に出かける人が多いというのも頷ける話でしょう。

こうした優待を受けるには、持っている株数や保有年数などが関係してくることとなります。
一般的に株主優待を行っている企業は株価が下落しにくいという傾向があります。
優待を目当てに購入している人が多いために、売却をせずに持っている比率が他よりも高いという面があるからです。
ただ株自体は投資となるためにリスクは必ず生じます。
優待内容だけに目を向けず、その企業自体の健全性なども見極めて購入することが大切です。

株主優待を上手に活用する主婦も多い

最近では気軽に株主優待を利用している主婦が増えています。
主婦ということで大きなお金を動かすことはできません。
しかし少額から購入できたり、家計を節約するために株主優待を利用するといった使い方をしているのです。

主婦といえばやはり毎日の食卓のことが一番気がかりではないでしょうか。

アマナ
デジタルコンテンツ作成やオーダーメイド写真などを中心に取り扱う企業ですが、優待特典として新米が毎年送られてきます。 長期保有することでもらえる米の量が増えていくのを楽しめることから人気です。
ジョイフル
ファミリー向けでは、ファミレスのジョイフルは食事15%割引券が配られます。
すかいらーく
優待食事券といった金券が配布されます。 家族みんなでの食事に利用できるので主婦には嬉しい特典です。
イオン
買い物をイオングループで済ませることが多いという家庭では、イオンの株主優待がおすすめです。 こちらではオーナー特典で発行できるカードがあり、このカードを使って買い物をした場合に半年間100万円までの買い物に対しキャッシュバックがつくのです。 保有株数に応じてキャッシュバックの返戻率は変わり、かなり嬉しい特典といえるでしょう。
キャンドゥ
100円ショップのキャンドゥも株主優待を発行している企業です。 100株以上保有していると権利を獲得でき、店舗で使える優待券20枚が送られてきます。 100円ショップの品ぞろえは近年ますます充実してきているので、普段から利用している主婦は活用する価値があります。

主婦が利用する株は投資目的というよりも、それに付随する優待特典にあります。
そのために高額な投資ではなく少額から始められることがポイントです。
ここに上げた企業はどれも20万円以下の購入で権利獲得となるというメリットがあります。

株主優待といえば桐谷さん

そして忘れてはならないのが桐谷さんの存在です。
株主優待といえば桐谷さんと思い浮かべる人も多く、TV番組などで優待サービスを利用するために自転車で走り回っている姿を見た人も多いのではないでしょうか。

桐谷さんは元プロ棋士で、プロ棋士時代に証券会社で将棋を教えに行くことがきっかけで株を始めたと言っています。
初めて5年で資産が2億まで膨らんだものの、大暴落にともない半分まで資産を減らしました。
今では普段から現金をなるべく使用しないように、株主優待を使った生活術を実践していることで有名となっています。

もちろん現金を利用しないために移動手段は自転車です。
それでも着るもの・食べるもの・日用品・娯楽に至るまで、ありとあらゆるものを株式優待でまかなっているのは見ていて圧巻するものがあります。
株価の上下に一喜一憂するのではなく、いかに優待特典を余すところなく使い切るかに人生をささげているところを見ると、株主優待そのものを楽しんでいることが伝わってきます。

桐谷さんが勧める投資法は分散投資?

桐谷さんが推奨するのは、少額で株主優待権利が確保できる株を分散投資することです。
20万円をひとつの企業につぎ込むのではなく、5万円を4つの企業に分散して購入するというやり方です。
初心者であれば現金と同様に使える金券系がいいと進めており、なかでもクオカードはコンビニや書店でも利用できることからおすすめ優待特典であると言っています。

桐谷さんの場合は株主優待がもらえる最小単位の株数を保有することがほとんどです。
そしてその銘柄は実に多岐にわたっており、株主優待といえば桐谷さんといわれる所以がここにあります。
大きな賭けに走ることがない桐谷さんが選んだ銘柄は、初心者が注目すべき価値があるのです。